「顎変形症です」と告げられた日。人生を変える数年単位の治療計画

顎変形症

こんにちは、なりたかった大人になれなかった大人、なりそこね子です。

前回、人生を変えるかもしれない「顎変形症」の精密検査を受けたところまでお話ししました。不安と期待が入り混じった日々を過ごすこと約1ヶ月。ついに、運命の診断結果を聞く日がやってきました。

今回は、私の診断結果、具体的な治療方針、そして治療の第一歩であるワイヤー矯正開始までの道のりについてお話しします。

診断結果:やっぱり、私は「顎変形症」でした。

10万円という大金を払い、精密検査を終えてから1ヶ月。診断結果を聞くために、私は再び大学病院の診察室に入りました。

心臓がドキドキと高鳴る中、先生から告げられたのは、冷静な一言でした。

「検査の結果、顎変形症(下顎前突)です。」

その言葉を聞いた瞬間、「やっぱり!」と納得する気持ちと同時に、「これで約40年間のコンプレックスが消える!」という嬉しさで胸がいっぱいになりました。

もちろん、手術の怖さや、失敗して変な顔になったらどうしようという不安もはありました。しかし、それ以上に「これできっと人生がいい方向に変わる!」という期待が、私の心を満たしていました。このコンプレックスに名前がついたことで、ようやく治療というゴールに向かって歩き出せる、そんな安堵感も感じていました。

人生を変える治療方針:約3〜4年の長い道のり

診断後、先生から具体的な治療方針の説明を受けました。
それは、私が思っていたよりも長い、壮大なプロジェクトでした。

治療は、大きく3つのステップに分かれています。

術前矯正(約2年):
顎のずれを手術で治しやすくするため、ワイヤーを使って歯並びを整える期間。
外科手術:
顎の骨を切る、大掛かりな手術。
術後矯正(約1〜2年):
手術で治した顎と、歯の噛み合わせを最終的に調整する期間。

すべて含めると、約3〜4,5年はかかり、手術の際は1か月程度の休職がとのこと。長い道のりですが、理想の自分になれると信じて、治療を進めることを決意しました。

初診からワイヤー矯正開始まで、まさかの9ヶ月

いざ治療を始めようと決めてから、実際にワイヤー矯正装置をつけるまで、初診からなんと約9ヶ月もの期間がかかりました。

具体的には以下の通りです。

今振り返ると、「そんなにかかっていたっけ?よく我慢できたな」という気持ちです。個人の矯正歯科であれば、もっと短いのかもしれませんが、大学病院では、慎重かつ丁寧に進めてくれているんだと前向きに捉えることにしました。何しろ、これまでの人生で約40年間、この顎と付き合ってきたのですから、9ヶ月くらい待つのは大したことではない、と自分に言い聞かせました。

矯正治療で心が折れそうになった3つの瞬間

「矯正治療って痛いの?」そう思っている方も多いと思います。
ここでは、私が実際に経験した、矯正で心が折れそうになった3つの瞬間を紹介します。

一番最初なのに一番痛い「青ゴム」装着期間

ワイヤー矯正を始める前に、奥歯にリングをはめるための隙間を作るため、青いゴムを歯と歯の間に入れます。

これが、今思い返しても一番痛かった工程でした。

24時間、歯に食べ物が挟まったような不快感があり、さらに歯が動く鈍い痛みがずっと続くんです。ワイヤー矯正の痛みは数日でおさまりますが、この青ゴムは2週間ほど装着し、この期間ずっと痛いです。正直、若干、治療を決めたことを後悔しました。

恐怖のドライソケット!抜歯後の激痛

私は術前矯正をするにあたり、上顎の4番(犬歯の横)と下顎の8番(親知らず)を、計4本、2回に分けて抜きました。

抜歯自体は麻酔のおかげで全く痛くなく、あっという間に終わりました。
しかし、2回目の抜歯後、想像を絶する事態が起こりました。

下の親知らずを抜くと腫れると聞いていたので、気を付けていたのですが、どうやら無意識のうちに抜歯後の穴にできた血の塊(血餅)が取れてしまったようで、「ドライソケット」という状態になってしまったのです。

抜歯前にネットで調べていて「血餅は絶対にとらないように!」と知っていたのに、いつの間にか…。ドライソケットは何もしなくても鈍い痛みが続き、痛み止めを飲まないとズンズンと痛む、問う感じでした(飲んでもそこそこ痛む)。

調整直後の「何も食べられない」痛み

月1回の調整は、かれこれ14回ほど通っていますが、痛みの具合は毎回違います。

ものすごく痛いときもあれば、問題なくご飯を食べられるときもあります。どんな場合でも調整から3日もすれば大体平気になりますが、たまに「何も食べられない」レベルで痛くなる時があります。

「やわらかいものなら食べられる」とかではなく、歯に何かが当たって圧がかかるだけで、大きく痛むんです。おかゆですら、噛むことができず、ただ飲むことしかできませんでした。

そういった状態は長くても1〜2日程度で終わるので、その間は栄養フル無視で、カップスープやヨーグルトなどの飲む食材で空腹をしのいでいました。

以上が、私が矯正を始めて今までの間で体験した痛みです。どれも先人たちがみんな経験している痛みなので、耐えられないことはないですが、青ゴム期間だけは二度と体験したくないくらいのストレスでした(笑)。

次回は、【実際にかかった矯正の費用】と【現在愛用しているアイテム】についてお話します!

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